お迎えした子犬が快適に過ごせるように、あらかじめ必要なものを揃えておきましょう。サークルやトイレなど頻繁に汚れるものは、清潔を保ちやすいよう掃除しやすいものを選びましょう。子犬期は色々な物をかじってすぐにボロボロにしてしまうので、最初から高価なもので揃えるより、子犬期が過ぎたら買い替えるくらいのつもりで良いと思います。
お迎えの準備
サークル
サークルは子犬の寝床半分、トイレ半分のセッティングにします。
サークルサイズの目安は、ワイドサイズのトイレトレー(トイレシートサイズが60cm×45cmのもの)をサークル内の半分で配置できる大きさです。
ベッド
子犬はオシッコ、ウンチの回数も多く、トイレの失敗で寝床を汚しやすい時期が続きます。また、子犬は何でもかじってボロボロしてしまうので、最初はベッドではなくバスタオルや毛布が良いでしょう。子犬がトイレを覚えた後や甘噛みの時期が終わった後に、気に入ったベッドを入れるほうが賢明です。
トイレトレー
成犬になっても使えるワイドサイズのトイレトレー(トイレシートサイズが60cm×45cmのもの)を用意しましょう。その際、トイレシートの上が網状になっているものを選んでください。子犬がトイレシートをいたずらして食べてしまうのを防げます。また、男の子が足を上げてオシッコをする対策として、L字型やコの字型のトイレもあります。
クレート
子犬期用として小さいものと、成犬になっても使えるサイズの大きいものと2つあると良いです。小さいほうは子犬を迎えに行く際やワクチン接種などで動物病院に行くなど外出の際に便利です。どちらも清潔を保てるように分解して掃除しやすいものがオススメです。
フードボール
フレンチブルドッグはアンダーショット(上顎より下顎が出ている受け口)なので、フードボールは底が平らなものより丸いほうが良いです。
子犬期はフードボールをそのまま床置きで良いですが、成長で体高が上がると頭の位置が高くなるので、その分フードボールを安定した台に乗せて高さ調整してください。
給水機
お水はフードボールより給水器のペットボトルのほうが埃なども入らず清潔です。給水器の取り付け位置は成長で高さを調整してあげてください。
おもちゃ
子犬が1人で遊べるものや、留守番時に噛んで遊べるものがあると良いですが、ゴムやプラスチック製のものや、ぬいぐるみなどの場合はボタンなどがあると噛みちぎって飲み込んでしまう可能性があるので注意してください。
爪切り
子犬期は人間用の爪切りで対応できます。成長して爪も太くなってきたら犬用の爪切りにしてください。獣医さんで切り方のコツを聞くのが早いので、2回目のワクチンで獣医さんに行った際に習いましょう。
ユカペット
寒い時期は、暖房やユカペットで子犬を温かい環境にしてあげてください。ユカペットは、自動で温度の上げ下げを繰り返すのでヤケドを防ぐことができます。(寝どこ全部を覆うと厚いとき逃げ場がないので、寝るスペースの半分くらいの大きさを使うと良いです)
シャンプー
子犬の頃はオシッコ、ウンチを小マメにするのでトイレの回数が非常に多く、そのぶん汚物が身体に付着しやすいため、陰部の周りやお腹周りなどに湿疹ができたり、身体が臭いやすくなります。そんな時は、しっかり絞ったホットタオルでマメに綺麗にしてあげてください。水気が残るのは皮膚に良くないので気を付けてください。臭いが強くなってきたらシャンプーをしても構いません。ただし、寒い時期は日中の暖かい時間に、暑い時期は熱中症に気をつけて涼しい時間に洗うようにしましょう。
ペットカート
マンション等の共同住宅では、管理規約によって廊下やエレベーターなどの共用部分にペットを下ろせないことが多いため、ペットカートがあると非常に便利です。
一戸建てのお住まいの方でも、夏場や長距離の散歩、老犬になって歩行が困難になった場合などもペットカートに乗せて外の景色を見せてあげたりする際に役立ちます。
子犬を迎える環境
サークルは、リビングなど家族の目が届く範囲で子犬が落ち着ける場所を探して配置してください。子犬を入れたくない場所や部屋はゲートなどで仕切りましょう。
子犬期は、行動範囲が広すぎると、しつけが行き届かないことがあるため、まずは1部屋だけから始めましょう。お部屋がたくさんあるお家でも、家族の目の届かない部屋を子犬部屋にしたりすることはやめてください。フレンチブルドッグは高温多湿が苦手なので部屋の換気に注意し、エアコンや扇風機を使って室温を調整してください。エアコンや扇風機の風は、子犬に直接当たり続けないようにしてください。
子犬は好奇心旺盛で何でも口に入れてしまいますので、タバコ、クリップ、薬の錠剤などが子犬の届きそうな高さや床に落ちないよう気を配ってください。キッチンでは、特にタマネギなどのネギ類を拾い食いさせないよう注意が必要です。コンセントの差込口をなめて感電することもあるので、使用していない差込口はコンセントカバーで塞いでください。
フローリングなどの滑りやすい床は、骨格形成中の子犬にとってよくありません。部屋全体でなくてもいいので、子犬の主な行動範囲やよく遊ぶ場所にはカーペットなどを敷いて滑らない環境にしてください。特に骨格形成が出来上がってくる1歳~2歳くらいまでは滑らない環境が大切です。
お引き渡し日について
子犬の引き渡しは生後60日前後が基本になります。ただ子犬の体調によっては、引き渡しの予定日が変更になることがあります。子犬はデリケートなため、お引き渡し直前になって、体調を崩してしまうこともあります(寒暖差などで下痢や軟便になってしまうなど)その際は早めにお客様に連絡をいたしますが、子犬の為にもお客様の為にも、お引き渡し日変更の際はご理解ください。
子犬の健康診断について
「子犬をお迎えしたら、すぐに動物病院に健康診断に行きましょう」というネット情報がよくありますが、引き渡し当日はもちろん、新しい環境に慣れるまでは、健康診断だけの理由で病院に行くのはやめましょう。環境の変化は子犬にとって大きなストレスですし、当然ですが、病院には何かしらの病気で来ている動物も多いからです。ブリーダーさんは子犬を引き渡す前に、獣医さんで健康診断をしてから、1回目のワクチン接種を行なっています。
ですから、体調を崩したなどの例外を除き、子犬を迎えてから初めて行く病院は、2回目のワクチン接種の際で十分です(もしそれでもご不安でしたら、ブリーダーさんの1回目のワクチンの際に健康診断書(別途)を獣医さんに発行してもらうことも可能ですので事前にZAIHOOにご連絡ください)万が一、引渡し当日や直後に子犬の様子がおかしいような場合には、まずはZAIHOOやブリーダーさんに連絡を入れて、動物病院に行くべき症状なのかアドバイスを受けてください。