THAT DAY

子犬を迎える当日

お迎えした子犬が快適に過ごせるように、あらかじめ必要なものを揃えておきましょう。サークルやトイレなど頻繁に汚れるものは、清潔を保ちやすいよう掃除しやすいものを選びましょう。子犬期は色々な物をかじってすぐにボロボロにしてしまうので、最初から高価なもので揃えるより、子犬期が過ぎたら買い替えるくらいのつもりで良いと思います。

 

子犬を迎える当日

お迎え用品

 

クレート(キャリー)

移動の際は子犬をクレートに入れましょう。クレートは子犬の月齢に合った大きすぎないサイズにしてください。クレートの底にはトイレシートを敷きます。その際はガムテープや養生テープなどで四方をきっちり止めてシートを固定してください。テープの剥がれなどあると、子犬が噛んで剥がしたり食べたりしてしまうので気をつけてください。クレートの中に汚れてもいいタオルや毛布を1枚入れてあげると子犬も落ち着きやすいと思います。

 

給水器

クレートに皿タイプの水のみが付いている場合がありますが、移動の際は使わずにペットボトルの吊り下げの給水器にしてください。暑い時期の移動には、ペットボトルを凍らせたものをタオルで巻いて1~2本入れておくのもオススメです。

 

トイレシート

移動中、オシッコ程度でしたらシートは換えなくても構いません。ウンチをしてしまった場合は早めに片づけて、状況によってはシートを交換してあげてください。

 

ウエットティシュ

アルコールや薬剤の入っていない動物用のものにしましょう。子犬の身体にウンチが付いてしまうようでしたら優しく拭きとってあげてください。

 

子犬を迎える当日

ブリーダーさんに確認すること

 

ワクチン証明書

1回目のワクチン証明書(引渡し日が生後90日以降で2回目ワクチン済みの場合は2回目ワクチン証明書)

 

マイクロチップ登録証明書

マイクロチップ登録証明書にQRコードが付いていますので、子犬受取り後にお客様で名義変更を行なってください。子犬の背中の真ん中あたりの毛が抜けていたり、かさぶたのようになっている場合はマイクロチップを入れた跡なので、触らないようにしてください。

 

現在食べているドッグフード

お引渡し時点でのドッグフードの種類、量、与え方、時間、成長によってのフード量を増やすペースなど確認しましょう。下痢が続くなど何かしらのトラブルがない限り、1歳くらいまでは同じメーカーのフードを使うことをオススメします。

 

子犬の1日のペース

現時点での子犬の起きる時間やごはんの時間などを確認して、迎え入れてからの参考にしましょう。子犬は徐々に、新しい環境や新しいルールに馴れ、飼い主さんの生活のペースに合わせて行くことができます。

 

血統書について

血統書は、JKC(ジャパンケネルクラブ)に血統登録された同一犬種の父母によって生まれた子犬に対して発行されるものです。血統書はブリーダーさんがJKCに申請します。この申請は一般的に子犬が生後2~3か月程度の時期に行います。申請後、発行されるまでに通常2~3ヶ月かかりますので、お客様のお手元に届くのは子犬の誕生日から4~6ヵ月くらいになります。お届けまでにお時間がかかりますが、準備が出来次第お客様のもとに郵送しますのでお待ちください。

 

子犬を迎える当日

子犬を連れてお家に帰ろう

 

お車の場合

お車での移動の際は、クレートを運転席の後ろの後部座席に横向きで置き、シートベルトをかけてあげてください。車の動きで子犬が揺れますのでクレートは小さいサイズが良いです。距離が短い場合で、大人しくしていられる子犬でしたら助手席の方が抱いて帰るのも可能ではありますが、子犬のためにも基本的にはクレートに入れましょう。車が動き出して程なく切ない鳴き声を上げますが、30分くらいすると大抵はあきらめて寝てしまいます。クレート内でウンチをしてしまうようでしたら、あわてずに車を安全な場所に停めてから片づけてあげてください。オシッコくらいでしたらトイレシートも換えず、到着まで、そのままでも大丈夫です。車内はエアコンで子犬の快適な温度にしてあげてください。

 

子犬を迎える当日

 

電車の場合

JRでは、「長さ70cm以内、タテ・ヨコ・高さの合計が90cm程度のケースに入れ、犬とケースの重さを合わせて10kg以下」でしたら手回り品として持ち込めます。(乗車前に改札でケースを見せて手回り品として切符を購入する必要があります。詳細はJRのホームページをご確認ください。)ペットカートはサイズオーバーですので注意しましょう。鉄道会社によってはサイズ・重さの制限が異なることがあるので、事前に確認をしてください。移動中、子犬が寂しがっても車内やホームでケースから出すことはできません。子犬を電車に乗せるときは、ラッシュ時を避け、ケースはひざの上や足元に置くなどして目を離さず、周囲の迷惑にならないように配慮をしてください。また、お迎えが夏場の場合はコンビニなどで凍ったペットボトルを購入して薄いタオルなどを巻いてケースに入れるのがオススメです。

 

子犬を迎える当日

子犬とお家に帰宅したら

お家に付きましたら、準備したサークルに入れてあげましょう。可愛くて可愛くて仕方ないと思いますが、子犬は親・兄弟と離れ、新しい環境になってストレスがかかり、疲れていますので、当日は構い過ぎずにサークルでゆっくりさせてあげましょう。
特にお子さんのいるご家庭では、お子さんがうれしくて我慢できず、初日から長時間遊んで疲れさせてしまい、子犬が体調を崩してしまうこともよくありますので注意してください。眠いようでしたら、構わずに寝かせてください。サークルから出してお部屋で遊ぶ場合も、遊ぼう遊ぼうとサークル内で暴れて動き回ってるときに出してしまうと、暴れていたら出してもらえたと認識してしまうので、諦めて大人しくなってから出して遊んであげてください。

 

子犬を迎える当日

子犬の遊びについて

「子犬期はサークルから出さないほうがいい」と勘違いされる方がたまにいらっしゃいます。子犬を迎えて2~3日は新しい環境に慣れさせるために、あまり構いすぎずにのんびりさせてあげたほうがいいですが、その後は子犬をたくさん触ってスキンシップをとってあげてください。リビングなどに、滑らないスペースを作り、子犬と遊んだりのんびりさせてあげたりしてください。
子犬は遊ぶことが大好きですから「この人といると楽しい!」と子犬に慕われることが飼い主として信頼してもらえるコツでもあります。遊びながら物を引っ張ったり、追いかけたりという犬の本能を満たしてあげれば、ストレスも減り、いたずらも少なくなると思います。
ただし、遊びを始めるのも終わりにするのも飼い主の主導にすることが大切です。例えば、子犬がケージの中で「遊んで!遊んで!」と吠えた時に出して遊びはじめたりすると、吠えたことでケージから出してくれて遊んでくれたと認識してしまいますので、遊びをはじめるときは子犬が落ち着いているときにしましょう。遊びを終わりにするのも、子犬が飽きたり疲れたりする前に飼い主の主導で終わりにするようにしてください。

 

子犬を迎える当日

遊びで注意すること

フレンチブルドッグは骨格構成上、脊椎と四肢関節が強いほうではありません。遊び方の注意点としては、室内など、床が滑りやすい環境ですと関節に負担がかかるので滑らないように工夫をしてください。グリップの利かない足場で遊ばせても何ら運動にならないばかりか、かえって足腰を痛めたり、積み重ねによって関節疾患が悪化する可能性があります。
例えば、ボールを投げて回収させるような遊びは、ボールをキャッチする際に急ブレーキをかけるため、関節への負担が大きくかかります。ソファーや高い段差から飛び降りるのも同様に負担がかかります。また、子犬と成犬など体重差がある犬同士で遊んだりする場合は、膝蓋骨への負担や脱臼の恐れもあるので、激しく絡ませないようにしましょう。もちろん、神経質になりすぎる必要はありませんが、気をつけることでトラブル回避につながりますので、覚えておきましょう。
子犬にとって1番大事なのは飼い主とのスキンシップです。たくさんスキンシップとれば、それだけ子犬も心を開いて良い子に育っていきます。ただ、これも子犬が疲れるまで遊ばせるのは逆効果です。メリハリをつけて遊び終え、飼い主が出掛ける場合は必ずサークルに入れてください。成犬になりお家のルールを理解すればリビングではフリーにする方も多いですが、それでも飼い主が外出するときはサークルに入れることがオススメです。

 

子犬を迎える当日

室温管理について

室温はエアコンを使って子犬にとって快適な温度を把握しましょう。子犬は体温調整が上手くできないので、冷房は冷やしすぎないようにしてください。家の構造や環境によっても変わるので一概には言えませんが、冷房でしたら26度~27度くらい、暖房でしたら24度~25度くらいが目安だと思います。
フレンチブルドッグは暑さに弱いからと温度を下げすぎると、体質的にどんどん暑さに弱くなってしまい、少し暑い環境になっただけで舌を出してガアガアと呼吸が荒くなるようになってしまいます。また、冷気は下にたまりやすく暖気は上に上がりやすいのも意識しましょう。
寒い時期はユカペットなどで子犬を温かい環境にしてあげてください。また冬は乾燥して喉を痛めやすいので、サークルのある部屋には加湿器があると呼吸器のトラブル予防にもなります。

 

子犬を迎える当日

子犬が夜鳴きをしたら

子犬は迎えてもらったその日から、今まで毎日一緒だった親兄弟と離れ、新しい環境に変わるわけですから、当然夜鳴きをする子もでてきます。当日から全く夜鳴きをしない子もいますが、鳴く子は平均で1週間~2週間くらい続きます。僕も夜鳴きの経験がありますので、可愛い子犬がせつない声をあげていると可愛そうで構ってあげたくなりますが、そこで構ってしまうと、鳴けば構ってくれると勘違いして毎回鳴くようになってしまいますので注意してください。
あまり鳴くようでしたら、ケージごとすべて覆えるような布をかぶせてあげると、ケージ内が暗くなり、子犬の視界から飼い主も見えなくなりますので落ち着いて寝てくれることが多いです。ただし、夏時期は暑さに十分注意してください。また、冬時期は、寝床の寒さが原因で鳴いている可能性もありますので注意してください。

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