フレンチブルドッグの毛色と特長

ブリンドル
ブリンドル

ブリンドル

4カラーで1番「犬質の良い子」が多いブリンドル。

フレンチブルドッグには、ブリンドル・パイド・クリーム・フォーンの4つのカラーがあります。まず、フレンチブルドッグのオーソドックスカラーであるブリンドル。黒い毛色をベースに明るい差毛が縞模様のように混じります。差毛が多く、体全体が明るい毛色はタイガーブリンドルと呼ばれ、逆に差毛の少ない黒ベースの子はブラックブリンドルと呼ばれたりします。ただこれは愛称なだけで血統書ではすべてブリンドル表記になります。差毛が派手なタイガーブリンドルになるほど野生的でワイルド感があるので男性に好まれる印象です。

ブラックブリンドルは黒光りする毛艶で全身が引き締まってシャープに見えると思います。ブリンドルやフォーンは胸に白毛が入る場合と入らない場合があります。その見た目から白毛が入る場合「エプロンが入る」などと言われたりします。そして日本だけでなく世界的に見てもフレンチブルドッグで1番多いカラーはブリンドルだと思います。私はフレンチブルドッグの子犬の販売を始めて15年になりますが、

1番多く販売させていただいたカラーがブリンドルです。

それは単純にブリンドルの絶対数もありますが、ブリンドルはフレンチブルドッグのオーソドックスカラーとしての歴史があるので、他のカラーに比べて圧倒的に「犬質」の良い子が多いのです。

ブリンドル

例えば「良いフレンチブルドッグとは何か?」と考えた時に出てくるのはフレンチブルドッグのスタンダードです。スタンダードとはJKC(ジャパンケネルクラブ)が定めるその犬種の犬種基準です。簡単に言えばフレンチブルドックの健全な姿形のことですね。そしてフレンチブルドッグを真摯に繁殖するブリーダーは、このスタンダードを求めてブリーディングをします。ブリーダーは自分が繁殖した子の中で、よりスタンダードに近いと見立てた自信のある子をドッグショーに出陳してチャンピオン犬を目指します。

ただ、チャンピオンになっても賞金が出るわけではありません。それどころか出陳やその為の準備、ハンドラーというドッグショーのプロに預かっていただくのも安い金額ではありません。それでも真摯なブリーダーは自分のブリーディングで産まれたスペシャルな子に誇りを持ってドッグショーに挑戦するのです。そんなドッグショーは日本全国で開催されているのですが、東京のビックサイトでは1年に1回、その年の日本一を決めるジャパンインターというドッグショーがあります。日本全国から集まったフレンチブルドッグの有名犬が並ぶチャンピオンクラスなどは、スタンダードの知識のない方が見ても、その迫力や美しさを感じることが出来ることでしょう。そして、

チャンピオンクラスに並ぶ8割はブリンドルなのです。

それが、他のカラーに比べて圧倒的に「犬質」の良い子が多い証拠なのです。

 

パイド
パイド

パイド

4カラーで1番「キャラクター性」があるパイド。

個性ある牛柄模様が特徴的なパイド。白い毛色をベースに、黒もしくはフォーンの斑が顔や体に入ります。斑は小さいものより大きいものが良いとされています。パイドはそのカラーバランスによって非常に個性的になるので、愛嬌あるキャラクター性で子犬を選びたい方はパイドを選択される印象です。フレンチブルドッグという、もともと愛嬌ある姿形の犬種に牛柄模様ですから、

4カラーの中でも断トツで目立つのがパイドだと思います。

顔の左右に綺麗に斑が入る子もいれば、左右どちらか片方のみ斑が入る「片パンチ」という愛称で呼ばれる子、顔は真っ白で体にだけ斑が入る子など、全く同じ斑の入る子は2度と産まれないのもパイドの特徴です。白ベースの体にフォーンの斑が入る子はフォーンパイドという愛称で呼ばれています。白×黒のパイドより頭数は少なく、フォーンが入るので品のある印象になると思います。

私が初めてフレンチブルドッグを迎えたのもパイドの子でした。初対面したあの光景は今も忘れません。牛柄模様をした子豚のような子犬。ややこしいですが強烈なインパクトでした。散歩に出られる時期になり、近所を散歩しているとすれ違う人がかなりの確率で声をかけてきます。当時まだフレンチブルドッグが少なかったのもあるかもしれませんが、それ以上に見た瞬間のインパクトが大きいのだと思います。

パイド

フレンチブルドッグはヨーロッパで異種交配を繰り返し作られた犬種ですが、その中でもパイドはボストンテリアの血を濃く継いでいるので、テリアの血から、少し気性が荒いところもあると言われます。それでも、僕自身の体感やお客様のパイドを見てきた経験では他のカラーとそれほど変わりはないかと思います。もちろんパイドで気性の荒い子はいますが、

それは他のカラーでも同じことです。

初めての子犬探しのお客様が勘違しやすい「男の子だからやんちゃだ、女の子だからおとなしくて扱いやすい」という思い込みと同じことかもしれません。男の子と女の子の性格の違いにそんなことは全くなく、性格は個体差や迎え入れた環境で作られます。男の子は甘えん坊で忠誠心があり飼い主にべったりで、女の子はわがままでマイペース、そんなパターンも実際にたくさん見聞きしています。パイドでおっとり大人しい子もいれば、クリームで気性の荒いやんちゃな子もいるということです。もちろん、どのカラーも、男の子も女の子も関係なく子犬期はみんなやんちゃですから、その点は間違えないでください。

 

クリーム
クリーム

クリーム

4カラーで1番「乱繁殖されやすい」クリーム。

テレビCMや雑誌などメディアで起用されることが多いクリーム。色味には濃淡があり、白系からフォーンに近いベージュ系までいます。実際に濃いベージュ系は血統書の申請の際にフォーンと申請するブリーダーもいます。

クリームは4カラーの中でも、

現在1番人気があるカラーだと思います。

クリームを好む方は、明るい色だから、うれしそうな顔、せつなそうな顔、困った顔、そんな人間のような表情がわかりやすいからクリームが好きだと言われます。フレンチブルドッグが子豚ちゃんに例えられるようになったのもクリームの色味からだと思います。

ただ、人気があるだけに4カラーの中で良い子犬を探すのが圧倒的に難しく、皮膚疾患など、何かしらのトラブルが多いのもクリームだというのが現状です。理由としては、まず単純にクリームは人気なので、売るためだけに無計画で乱繁殖をする繁殖屋さんがとても多いことです。計画性のない乱繁殖で産まれた子は将来的に何かしらの疾患が出る可能性が高いのはもちろん、本来あるべき姿のコロコロした骨太のフレンチブルドッグにはならない可能性も高くなります。

クリーム

そして一般の方では子犬の頃に良質なのか、判断するのは正直難しいのです。子犬の頃はどんな繁殖で生まれた子であっても可愛いと感じるものです。また、現在のフレンチブルドッグ人気で、ペットショップやネットショップでも高額なクリームがたくさん並んでいます。ネットショップで、70万、80万のクリームがいたり、ペットショップではときに100万を超えるクリームが並んでいたりします。しかし「価格が高い=良質な子犬」ではないパターンがほとんどです。販売側が単純に「人気カラーのクリームをブクブクに太らせて高額にしておけば、良質な子犬だと思って売れる」と考えているだけです。あなたは、

その太らされた子犬が良質なのか判断できますか?

ネットで血統や犬舎の情報を調べまくった知識で、子犬の良し悪しを判断できる気になってしまう方などは特に要注意だと思います。不安を煽る様なことになってしまいましたが、人気があるだけにフレンチブルドッグの知識が少ない方がクリームを選択されることが多いのが現状です。そんな方に、クリームは他のカラーの子を選ぶより子犬探しが難しいこと、皮膚トラブルなど大変なことが多い可能性があるということを少しでも知っていただければと思います。

 

フォーン
フォーン

フォーン

4カラーで1番「気品を感じられる」フォーン。

ゴールド系の毛色にブラックマスクというバランスが気品を感じさせるフォーン。クリームと同じく色味には濃淡があり、明るいゴールド系からブラウン系やレッド系などがあります。15年ほど前からヨーロッパのドッグショーで活躍するフォーンが出てくるようになり、その流れで日本でも10年ほど前から人気が少しずつ出はじめて、最近ではフォーンの頭数もかなり増えてきました。フォーンはブリンドルと同じく、ヨーロッパでも日本でも真摯なブリーダーに熱心に繁殖されてきたカラーなので、ブリンドルの次に

犬質の良い子と出会える可能性が高いカラーです。

個体差はもちろんありますが、基本的にクリームやパイドに比べ、皮膚トラブルなども少なく、ブリンドルの健全性に近いカラーだと思います。

私自身もフォーンの気品ある雰囲気に魅了されてしまい、ヨーロッパの有名犬舎から2歳のフォーンの子を輸入した経験があります。空輸されてきたそのフォーンの子と空港で初対面したときの衝撃は、初めて迎えたパイドの子犬以上のものがありました。その当時はフォーンが日本にあまり多くなかったのもありますが、それにしてもあまりにも迫力のある、まさに外産犬といったオーラのある子でした。やはり、血統はもちろんですが、生まれた土地や環境、食事や水、犬舎オーナーの愛情のかけ方で、同じフレンチブルドッグという犬種で、これほどまでに違いが出るのかという衝撃でした。

フォーン

もちろんこれはフォーンに限りません。ブリンドルやパイドもやはりヨーロッパのクオリティーが高いですし、クリームは本場のアメリカのクオリティーが高いわけです。それでも、日本人の真摯なブリーダーはヨーロッパやアメリカから素晴らしいフレンチブルドッグを輸入して、日本のフレンチブルドッグのクオリティーを上げる努力をしています。

もしあなたがこれからフレンチブルドッグを迎え入れたいと考えているようなら是非ドッグショーに遊びに行ってみてください。JKC(ジャパンケネルクラブ)のイベントスケジュールを検索すれば1年を通して日本全国でドッグショーが開催されています。出陳頭数の多いドッグショーにいけば、フレンチブルドッグが何頭かまとまって見られるはずです。

ネットで子犬の写真や動画を見て悩むのはそのあとにしましょう。

まずは実際のフレンチブルドッグのスタンダードが集まるドッグショーを見に行ってみてください。そして自分の探しているカラー以外の子もしっかり見てください。そこで自分の目で見て感じたことが大事です。きっとあなたは「犬質」の大切さに気づくはずです。カラーの好みはもちろん大切ですが、それ以上に大切なのは「犬質」なんだと理解してから改めて子犬探しをされることをオススメします。

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