6MONTHS-1YEAR

生後6ヵ月~1歳

まだまだ身体のすべてが細長く伸びている時期ですが、6か月過ぎくらいから顔も体も若犬の雰囲気が出てきます。ここから1~2歳に向けて、伸びていた顔や体に少しずつ肉が付けながら成長して成犬の姿形になってきます。骨格構成はまだ形成途中なので、お家の床が滑る環境だったり、散歩などでリードを強く引いたりなどしないよう気をつけましょう。

 

生後6ヵ月~1歳

男の子のマーキング対策

男の子のマーキングはする子としない子がいますが、子犬を迎えた最初のしつけが1番大事です。「トイレはここ」と覚えれば、家の中ではマーキングしない子も多いです。僕の家の2頭の男の子も、どちらも散歩のときには壁や電柱にマーキングをしますが、家の中では一切しません。母犬をみて育ったせいか、足すら上げずに腰を落として女の子と同じ体勢でオシッコをします。男の子が家の中で足を上げてオシッコする場合でも、専用のL字型トイレやコの字型トイレなどが市販されていますのでトイレ対策することができます。

 

生後6ヵ月~1歳

女の子の生理(ヒート)対策

生理(ヒート)は生後7ヶ月~1歳くらいで1回目がくることが平均的です。(遅い子は1歳過ぎてからの場合もよくあります。)1回目以降は6か月~8か月おきくらいのペースで、期間は2週間~3週間くらい続きます。その時々によって血が出ている期間はまちまちです。この期間は部屋が汚れて大変なので、犬用のサニタリーパンツなどを履かせることをオススメします。

 

生後6ヵ月~1歳

去勢、避妊について

男の子の去勢手術、女の子の避妊手術については、全国どこの獣医さんに行っても勧めてくるものです。去勢・避妊については、人それぞれ考え方が違いますので正しい答えはありません。大切なのは、けして周りに流された判断ではなく、飼い主自身の頭でしっかり考えて納得した判断をすることで後悔がないようにしましょう。

男の子の去勢のメリットは、マーキングやマウンティングの行動が少なくなる、精巣腫瘍、前立腺肥大などの生殖器系の病気のリスクが少なくなるなどがあります。デメリットとしては肥満になりやすい、犬本来の野性味がなくなる、子孫が残せない、手術中の事故、などです。

女の子の避妊のメリットは、発情期の出血がなくなる、乳腺癌、子宮蓄膿症、卵巣腫瘍などの生殖器系の病気の予防ができるなどがあります。デメリットとしては肥満になりやすい、性格が強くなることもある、子孫が残せない、手術中の事故、などです。

 

生後6ヵ月~1歳

犬のストレスについて

犬は人間よりもストレスに対して敏感です。どのような形で問題が現れるかは個体差がありますが、胃腸に障害が出る子、免疫力が低下する子、皮膚に問題が出る子、精神的にダメージを受け、食欲減退や衰弱がみられる子など、ストレスは様々なマイナス要素になり得ます。これらが長期にわたって続くと大きな病気にも繋がりますし、高齢犬でしたら回復する力も弱いので、寿命を縮めることにも繋がります。もちろん、完全にストレスがかからない暮らしは不可能だと思いますが、以下6つのポイントをおさえるだけで改善できることは多いと思います。

1.運動の時間、食事の時間を不規則にしない。

「あえて不規則な時間にしたほうが良い」との意見もありますが、毎日決められた時間にしたほうが、犬も変に期待しませんので、熟睡時間に充てられます。期待をして、人が動く度にソワソワしてしまうようでは、犬もきっとゆっくり出来ないでしょう。犬の体内時計は優秀なので、タイムスケジュールは精神安定に欠かせないものです。

2.相性の悪い犬と無理に会わせない。

飼い主さん同士は仲良しでも、犬同士は憎しみ合っている場合があります。会う度に小競り合いを起こすようでしたら、犬にとって非常に疲れますので近づかせないであげてください。

3.多頭飼いの場合、犬同士の序列を無視した接し方をする。

これは難しいように思いますが、いたってシンプルです。特に説明するまでもないかもしれませんが、上位の犬をたてるようにしましょう。頭数が増えれば増えるほど大切な事です。飼い主の関わり方次第で、秩序が保てなくなります。

4.体調不良があるにも関わらず、きちんとした治療を受けない。

言葉を話せないので、病気は犬にとって大変なストレスです。早期発見、早期治療を心掛け、診断を確定出来ない獣医さんにいつまでもかからず、早めの転院を検討しましょう。

5.愛犬にとって苦手な場所へ連れて行く事を極力控える。

お出かけにはどこへでも連れて行くという方もいると思います。しかし、犬は必ずしも喜んでいるわけではないかもしれません。暑い日に人混みを歩かされていたり、大きな音がする場所に長時間居させたり、内向的、又は興奮しやすい子を不特定多数の犬が集まる場所へ連れて行ったりなどの光景を目にすることがありますが、飼い犬目線だけの行動になっていないか注意してください。

6.健全な居住空間を与える

フレンチブルドッグにとって、冷暖房で快適な室温を保つのはもちろん重要なことですが、外気浴もとても大切です。真夏と真冬は室内で過ごさせるのが無難ですが、それ以外の時期は室内にいる時間と外を半々くらいでも良いでしょう。運動ではないのでスペースは必要なく、お庭が無い環境であれば、バルコニーや窓際でも大丈夫です。陽が当たる部分と日陰の両方があれば完璧です。外気(日光)は骨や皮膚の健康に欠かせません。出来れば土にも触れさせてあげてください。清潔に飼えば皮膚病にならないという事でもなく、むしろ外気や地面に小さい頃から触れている犬のほうが耐性も作られます。健全な居住空間とは、オールシーズン適温に管理され、外気浴が十分にでき、室内にいる時間は足腰に優しく、誤飲事故の無い片付いた部屋であることです。

ページトップへ矢印