子犬のごはんの量は個体差があり何ヶ月で何グラムとは決め付けられません。まずは、お迎えの際にブリーダーさんに確認したフードの銘柄、分量、与え方(お湯でふやかすなど)をしてください。与え方も、ブリーダーさんによっては粉ミルクを混ぜていたり、ヨーグルトを混ぜていたりとそれぞれです。お迎えしてから1週間くらいはブリーダーさんと同じ分量と同じ方法で様子を見ながら与えてください。
そこからは徐々に分量を増やしていきます。初めにブリーダーさんに教えていた分量を変えずにいつまでも与え続け、子犬を痩せさせてしまう方もいますので気をつけてください。フレンチブルドッグのような短頭種は、ごはんの後に口周りが汚れやすいので、食後は優しく綺麗に拭いてあげてくだい。
ごはんの量と便の関係
ごはんの量の目安としてわかりやすいのは便の状態です。硬すぎず、柔らかすぎない、ちょうど良い便でしたらフードの量が合っています。硬すぎる場合はフードが足りていません。柔らかすぎる場合はフードが多いかもしれません。ただ、フードの量の問題ではなく、子犬が新しい環境への変化でストレスがかかり柔らかい便になっている可能性もあります。どちらにしても子犬の軟便が続くようでしたら、ZAIHOOやブリーダーさんに相談してください。
ごはんの食い付きが良くない
子犬は新しい環境の変化に慣れるまで、ごはんの食いつきが良くない子が多いです。親兄弟と一緒に競うように食べていた状況から急に一人で食べるようになったのですから、無理もないことです。ただそれも1週間~2週間も経てば普通に食べるようになります。迎えた初日から思うようにご飯を食べてくれなくて心配になるお気持ちは重々わかりますが、それはあたりまえのことですから不安にならなくて大丈夫です。飼い主の食事プレッシャーによって余計に食べなくなるパターンも非常に多いので気をつけましょう。ご飯の食い付きが良くないだけで、元気があるようでしたら大丈夫です。(ご飯を食べなくて元気もない、伏せたまま動こうとしない、便に血が混じっている、など状況によっては病院に行く必要もあります)
ごはんは、遊び食いをしないように静かな場所で落ち着いて食べさせてあげましょう。特にごはんの食べが良くない子に対して、食べている途中で手を出したり、近くで動き回ったりするのはやめましょう。
ごはんの与え方
また、食べる前の「マテ」や「ヨシ」は、子犬をごはんに執着させてしまい、食器を下げる際に攻撃的になったり、ごはんでしか「マテ」が出来なくなる場合があるので気をつけましょう。遊び食いをさせないように、ごはんを出して15分経っても食べ残しているようなら、そのままにせずに下げてしまいます。次のごはんまではおやつも与えないようにして、ごはんの時間にしっかり食べられるようにしましょう。また、ふやかしたフードの食べ残しは腐りやすいので残した場合は片付けてしまいましょう。
ごはんのルール
基本的に人間の食べ物は与えないでください。人間の食べ物には、犬が食べてはいけないものもありますし、一度与えると次からずっと欲しがってしまいますのでやめましょう。オスワリをしながら可愛い顔で見つめられたら、与えたくなってしまう気持ちは十分にわかりますが、長い目でみると愛犬の寿命を縮めることもありますので注意してください。
そもそも人間と犬では摂取するものが違います。犬には塩分も糖分もあまり必要ではありません。塩分の多い加工食品や、甘いお菓子などは肥満の原因になりますし、チョコレートの成分のカカオに含まれているテオブロミンは神経を刺激して、発熱、嘔吐、下痢につながることがあります。またネギ類(長ネギやタマネギなど)も大量に食べると中毒をおこし、血尿や下痢、嘔吐などの症状につながりますので与えないように気をつけてください。
人間と犬とでは食べるものは別であるということを頭にいれて、犬にふさわしい食べ物を与えるようにしてください。僕自身は、ごはんはドッグフードがメインで、しつけの際は普段食べているものとは別のドッグフードで匂いが強いものを使ってみたり、誕生日や記念日などには犬用に作られたケーキやお菓子でお祝いして与えるようにしています。
また、ごはんの後すぐに子犬と遊んだり、散歩(散歩できる月齢になったら)に行くのは胃捻転を起こす可能性があるのでやめてください。ごはん後に遊んだり、散歩に行くなら1時間は空けてからにしましょう。基本的に、ごはんは遊びの後や散歩の後にしましょう。